【書籍】柳田邦男さん「零式戦闘機」の技術者に感動した

  • 投稿日:

小学校の頃、零戦に興味を持ち、
読書感想や自由研究などで提出したりしました。
その頃は、かっこいいという、単純な感情。
表面しか見れていませんでした。


20130810055501.jpg

今年、映画「風立ちぬ」が話題になり、
その関連でしょう、大阪駅構内の書店に平積みされていたのが本書。
反射的に購入、久しぶりに零戦に触れることになりました。

本書は、柳田邦男さんが零戦の設計者、堀越二郎さんや関係者に
インタビューを重ねて書かれました。

零戦というものを、純粋に兵器あるいは工業製品として抽出し、世界に抜きんでたと言われたそのような製品が生み出された条件を、従来あまり試みられなかった技術および技術者の側からのアプローチによって浮き彫りにする (プロローグより)

視点で書かれています。
なので、開発経験者が多く登場し、当時のことを語ります。

実は私も元技術者。
自分の経験と重ねて、 没頭して読むことができました。

私がいいなと思ったポイントは、次の通りです。

  • 平均年齢24歳のチームが世界を驚かせるスゴいものを作った
  • 設計過程で、目標設定が凄まじかった
  • リーダーが目標達成に対しては妥協しなかった
  • 零戦の前に開発した機種で妥協せず失敗したが、その経験が零戦に生きた
  • 技術の本道を知っている技術者が多かった(何が今と違う?)
  • たたきあげの技術者たちが、その経験でプロジェクトを支えた
  • その技術者たちが、誇りを持って仕事に打ち込んでいた

さらにいろいろ考えることがありました。

  • なぜそんなスゴい人たちがたくさんいたのか。
  • 戦争という強烈な環境が人を育てたのか。同等の効果がある環境は今作れないのか
  • 超忙しかったとは思うが、願わくば世界を凌駕する製品を開発する現場に身を置きたい

また、子供の頃に持った「なぜ防弾装置がなかったのか」
という疑問を解決することができました。

当時の日本という国の立場、考え方、国力など、そういうもの全ての結果なのですね。
思考を広げてくれる本でした。

本の帯に

「映画風立ちぬのイメージを作った実在の零戦設計士、堀越二郎。その不屈の闘志を描くノンフィクション」

とあります。

もう映画を見に行くしかないですね!
どのような表現がされているのか、
楽しみです。